お米×テクノロジーで社会課題解決を目指す、株式会社バイオマスレジンホールディングスは、三洋化成工業株式会社が開発する肥料被覆材に、日本発の生分解性樹脂「ネオリザ®」が採用されたことをお知らせいたします。

 近年、農業における肥料成分溶出後の被膜殻の残存による土壌汚染や、河川や海洋への流出による汚染が課題視される中、環境負荷低減への対策として生分解性の技術の発展が求められてきました。当社は、2007年より食用に適さない古米、米菓メーカーなどで発生する破砕米など、 飼料としても処理されず、廃棄されてしまうお米などを活用したバイオマスプラスチック「ライスレジン®︎」の開発販売をしており、2022年10月政府によるプラスチック新法案改正に伴い、全国のモスバーガーで「ライスレジン®︎」製カトラリーが採用されるなど、市場におけるバイオマスプラスチックの需要はますます拡大していくと考えております。

 一方バイオマスプラスチックは100%生分解されないという課題も同時に抱えており、自然界に存在する微生物の働きで水とCO2に分解される生分解性樹脂「ネオリザ®︎」の協同開発を京都大学と進めてまいりました。熊本県水俣市では「ネオリザ®︎」で成形したごみ袋の分解による生ごみの堆肥化に関する実証実験を行い、お米による生分解が適していることが実証されました。(下記「ネオリザ®︎」生分解データ参照)

 この度生分解性「ネオリザ®︎」の特徴を活かし、三洋化成は同社が得意とする界面制御技術により肥料成分の溶解速度を制御する機能(徐放性)を付与した肥料被覆材を開発することに成功いたしました。土壌汚染や海洋汚染といった課題解決につながるソリューションとして応用展開が期待されており、今後2027年の実用化を目指し、当社も検証に向けて協力を進めてまいります。

 「Plastic innovation for tomorrow」をスローガンに、地球環境とより良い未来づくりを目指し邁進してまいります。

<生分解樹脂「ネオリザ®︎」試験結果概要>
コメ含有の生分解性プラスチックは、コメの含有量を用途に応じて調整可能であり、コメを起点として分解されます。「試験片外観写真」より、コメの含有率が50%と高いものから生分解のスピードが速くなることが分かりました。

<PRTIMES>
バイオマスレジンHD、三洋化成が開発する肥料被覆材に日本発のお米由来の生分解性樹脂「ネオリザ®」が採用